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正しき、ラテン・ミニコミ誌。
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キューバに興味がある方へ
音楽以外にも、カストロ、ゲバラ、ヘミングウェイなど、
知っているようで知らないキューバについて、もっと知りたい人のために。
書 籍 CD・DVD 教則本 語学 旅行情報
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書 籍
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リアル・キューバ音楽:ペドロ・バージェ、大金とおる 著
超オススメ!! うちのバンマスが、友人のキューバ人音楽家と一緒に書いた本ですから (笑
著者のペドロさんは、キューバの音楽一家の長男。
軍楽隊ではアルトゥーロ・サンドヴァルとともに過ごし、兄弟で作ったユムリ・イ・スス・エルマーノス(ユムリと兄弟たち)は、ヒットチャートの首位を独走という一流のミュージシャン。
今までに語られることのなかった、キューバとキューバ音楽の真実が、豊富な写真や譜面と一緒に解説されています。
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キューバ音楽:八木啓代、吉田憲司 著
メキシコで歌手として活躍してきた八木氏と、日本ラテン・サルサ界の大物トランペッター 吉田憲司氏が書いた名著。
キューバ音楽の歴史的解説としては、これに勝る本はありません。
さらに、吉田氏の筆による、キューバ音楽の秘密「クラーベ」についての解説は、必読。
お二人は、伝説のサルサバンド「ハバタンパ」のボーカル、リーダーとして、キューバ、メキシコにて共演されています。
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キューバ音楽紀行:さかぐち とおる 著
自身の足で、キューバの地方をまわって集めた音楽の記録。
ソンの一つの源流であるカンペシーナ音楽(スペイン起源の農民音楽)についての記録と豊富な写真は、とても貴重で興味深い。
旅行記としても楽しめます。 |
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとキューバ音楽の手帳:大須賀 猛 ほか 著
キューバの伝統音楽であるソンの再評価につながった大ヒット映画&CD「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」に関連して出版された本。
ブエナビスタに出演したキューバの古老ミュージシャンの紹介や、キューバ音楽の解説が主な内容だが、執筆者には森村あずさ、森村献、岩村健二郎など、日本のラテン音楽シーンで活躍するミュージシャンが起用され、とても良心的な内容になっている。 |
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キューバ愛!ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと音楽揺籃の地への旅:板垣 真理子 著
おなじくブエナビスタもの。著者の板垣氏はキューバ音楽の門外漢だが、ブエナビスタに出演したミュージシャン達をはじめとするインタビューは貴重。
キューバ革命以前に、ハバナを牛耳っていた大物アメリカ・マフィアであるマイヤー・ランスキーの片腕として働いていたキューバ人へのインタビューはおどろき! |
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新世界のビート:村上 龍 著
長年にわたって、キューバの現代音楽を日本に紹介しつづけている、村上 龍氏の本。
キューバの歴史的なミュージシャンとともに、現代のキューバ・ポピュラー音楽の担い手となっているサルサ・ドゥーラ、ティンバ系バンドとミュージシャンに関しては特に詳しく書かれており、これらを紹介した本としては最高の内容。
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ラテンアメリカ発 音楽通信:八木 啓代 著
メキシコに在住し、ラテンアメリカで歌手として活動してきた八木氏による、ラテン音楽の真実。
単なるラテンアメリカ諸国の音楽についての解説に留まらず、音楽を取り巻く政治や大衆の活動について、日本には入ってこない真実が語られている。
アメリカや日本でも音楽が政治的なパワーを持ち、弾圧の対象となった時代があったが、そんな音楽の力が衰えないラテンアメリカ諸国の現実を知って欲しい。 |
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危険な歌ー世紀末の音楽家たちの肖像ー:八木 啓代 著
上の「ラテンアメリカ発 音楽通信」に、内容を追加した増補改訂版。
こっちのほうがお得ですね。 |
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パンドラ・レポート 〜喝采がお待ちかね〜 :八木 啓代 著
もとは八木氏がパソコン通信で書いていたものを本にまとめたものらしく、上の。2冊に較べて、ぐっと肩の力が抜けた内容になっている。
ハバタンパでのキューバ公演やメキシコ公演のドタバタ・インサイド・レポート、メキシコの内乱騒ぎの舞台裏、メキシコでのドタバタ・レコーディング騒ぎなど、どこまで本当でどこから嘘だかわからない、いかにもラテン・アメリカ的な話の数々は最高に面白い。
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キューバを知るための52章 エリア・スタディーズ:後藤 政子 ほか 著
いわゆる旅行ガイド的なものではないが、中立のスタンスで書かれているので、キューバという国のアウトラインを知るためには最適な一冊だろう。
2002年の発刊のため、情報としては若干古いものだが、キューバが最も困難な経済危機に直面し、そこから回復しつつある時期の国内情勢を的確にとらえている。
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椰子より高く正義をかかげよ〜ホセ・マルティの思想と生涯〜:エルミニオ・アルメンドロス
スペイン統治からの独立運動に一生を捧げ、建国の父と敬愛されるホセ・マルティの思想と生涯に関する本。
スペインから独立した後のキューバは、だまし討ちのようなアメリカ合衆国の介入によって、アメリカの植民地同然の状態になってしまうのだが、それに対してキューバ革命を行ったフィデル・カストロらは、ホセ・マルティの遺志を引き継いだと言える。
なによりも教育を重視する現在のキューバ政府は、まさに彼の「知識が人を自由にする」という考えを実践していると言えるだろう。 |
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「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ:吉田 太郎 著
こちらは音楽とは関係ありません。
キューバの現代社会に関するレポートを書き続けている吉田太郎氏の最新作。
GDP世界第二位のちょう経済大国でありながら毎年3万人の自殺者を出し続ける日本と、経済は壊滅状態でありながら、地域や人のつながりを重視し、日米以上の医療・教育体制を実現して「貧しいながらも安心して暮らせる国」を実現したキューバ。
その違いを詳細にレポートし、かつての日本を振り返りながら、これからの日本のありかたを問う名著。
「豊かで貧しい国」と「貧しくても豊かな国」のどちらが我々にとっては幸せな国なのでしょう? |
吉田太郎氏のキューバ・レポート・シリーズ
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200万都市が有機野菜
で自給できるわけ |
世界がキューバ医療
を手本にするわけ |
世界がキューバの
高学力に注目するわけ |
1000万人が反グローバ
リズムで自給自立
できるわけ |
有機農業が
国を変えた |
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アーネスト・ヘミングウェイ関連
ヘミングウェイのキューバを舞台にした著作と、それに関連する本
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直接は関係ありませんが・・・・
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スペインうやむや日記
堀越千秋 著 |
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スペイン七千夜一夜
堀越千秋 著 |
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アンダルシアは
眠らない
堀越千秋 著 |
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スペインひるね暮らし
中丸 明 著 |
私は何度もスペインに行っていますが、やっぱりキューバ人気質の中には、
旧宗主国であるスペイン人に通じるものを感じます。キューバを知るためには
スペイン人気質についても知っておいたほうが良いのでは?・・というお節介です。
どれもスペインに在住した人ならではの、スペイン人の興味深い特徴が書かれています。
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My Sax Life : A Memory ( Latino Voices/Vidas):パキート・デ・リヴェラ 著
英語だが平易な文章で読みやすいし、豊富な写真を見るだけでも価値がある本
元は2000年にスペイン語で出版された Mi vida saxual。
どちらのタイトルもキューバ人らしく(パキートらしく?)ダブル・ミーニングになっている。
7歳にしてセルマーと契約を結び、14歳で国立オーケストラのクラリネット奏者となった神童の軌跡がわかる。
当時のキューバを知るための本としても貴重だ。 |
CD・DVD |
キューバの音楽は、ごく大雑把にいえば、スペインの民謡などに起源を持つムシカ・カンペシーナ(農民音楽)、
ヨーロッパのクラシック音楽から発展した、ダンサ、ダンソン、チャチャチャ、アフリカ黒人の影響が色濃い
ルンバやサンテリア(大衆信仰)音楽、そして両者が混ざって生まれたソンと、そこから発達したマンボやサルサ、
キューバ人が大好きなバラードのボレロ。
といったあたりが代表的。各CD/DVDが、どの音楽にあたるのか書いておきますので、参考にしてください。
注意!:キューバもののCDやDVDは、すぐに在庫切れになって再販されないものが多いので、見つけたら早めの購入をお勧めします。
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映画(DVD) ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ:ビム・ヴェンダース
(ソン、ボレロ、チャチャチャ)
いろいろと言いたい向きはあるかもしれませんが、まずは、やっぱりこれ。
見てない人は必見。一度見た人も、見るたびに発見がある名画。
アメリカン・ショービジネスの影響下で、もっとも華やかだった時代のハバナで演奏していた古老ミュージシャンによる演奏を追った、ドキュメンタリー。
ロード・ムービーの名手、ビム・ヴェンダースらしい映像も良い。
ルベン・ゴンサレス、オマーラ・ポルトオゥンド、カチャイート、バルバリート・トーレスなど、名手の演奏を見れるだけでも十分にうれしい。
同名のCDも出ています。 |
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(CD) Benny More (ソン、マンボ、ボレロ)
真にキューバを代表する歌手といえば、ベニー・モレとミゲリート・クニ。
ベニー・モレを聞かずにキューバ音楽を語ることはできません。
彼の歌が持つ、時代を越えてキューバ人の魂に訴える「なにか」を感じてください。
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(CD) キューバ音楽の真実:オムニバス
(ソン、ルンバ、マンボ、チャチャチャ、ボレロ)
キューバ音楽を聞いたことがないので、どれから聞けばいいか・・・・。
と悩んでいる人にお勧めなのが、これ。
初期のソンから、マンボ、チャチャチャまで、いまだに歌い継がれる名曲を集めたオムニバス版。
ベニー・モレー、セプテート・ナシオナル、ドン・アピアス、アルセニオ・ロドリゲスなどの価値ある演奏を過不足無く集めた選曲が秀逸。 |
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(CD) キューバン・ダンサ&ダンソネス:フランク・エミリオ(ダンサ、ダンソン)
もともとはモーツァルトの時代のフランス宮廷で流行した舞曲であるコントル・ダンスがキューバに伝わり、それがコントラ・ダンサとなり、キューバではダンサ、ヨーロッパではハバネラと呼ばれて大流行した。
もともとは弦楽を中心に室内楽として演奏されたダンサにブラス楽器が加わってダンソンとなり、それが後のチャチャチャにつながっていく。
このアルバムは、キューバン・ジャズの名ピアニスト、フランク・エミリオによるダンサとダンソン集。
キューバ音楽とクラシックの深い関係を感じることができる、典雅な名盤。 |
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Mi Tierra
グロリア・エステファン |
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90 Millas
グロリア・エステファン |
(CD) Mi Tierra、90 Millas:グロリア・エステファン
(ソン、マンボ、ボレロ)
グロリアのCDをここで紹介することに、不快感を感じる人もいるかもしれないが、彼女の歌が素晴しいことは事実。この二つのCDは、祖国キューバを想ってスペイン語で歌ったもので、それは確かなソンを感じさせるもの。
キューバ音楽に馴染みの無い人にキューバ音楽を感じてもらうには最適な一枚。
Mi Tierraは特に1940年代のキューバを強く感じさせるし、どちらのアルバムにもファニート・マルケス、ヘネロソ・ヒメネス、カチャオ、チョコラーテ・アルメンテロスといった、素晴しいキューバ人ミュージシャンが参加している。輸入盤ではなく、歌詞対訳のついた国内盤をお勧めする。
*グロリアは、キューバ革命を嫌ってアメリカに移住したキューバ人を両親に持つために、強烈な反カストロ政権派であり、現キューバ政府に対する反対的な政治活動を行っている。そのためキューバ好きの人の中では、彼女を嫌う人も多い。残念なことだ。
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キューバのサルサドゥーラ/ティンバ
アメリカやプエルト・リコのサルサは、アルセニオ・ロドリゲスのスタイルを伝統的に踏襲した昔懐かしいもので、それはそれで良いのだが、キューバでは1970年代のイラケレやロス・バンバンの活躍を切っ掛けに、アメリカ/プエルト・リコとは全く異なった、新しいスタイルの音楽が生まれてくる。
それが、サルサ・ドゥーラや、ティンバといわれる、ハードなキューバ風サルサ。
アメリカ/プエルト・リコのものと聞き比べてみれば、両者が全く異なった音楽であることは、すぐにわかる。
ルンバやサンテリアにもとづいた本物のアフロ・ビート、高度な音楽教育を受けた新世代のミュージシャンによる洗練された作編曲と超絶技巧のアンサンブル、素晴しい歌手と完璧なコーラス(キューバ人のもとになっているスペイン人とアフリカ人は、どちらも名歌手を産む血筋だ!)
このキューバ音楽の華が咲き誇ったのは1990年代。
アメリカの経済封鎖による未曾有の経済危機を乗り切るための原動力だったのだろうか?
繰り返される停電の合間を縫って、限られた機材で高度な編集用機材などもなく、エアコンもろくに効かないスタジオで、彼らが人力で作り上げたパワフルで人間臭い音楽だ。
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(CD) En La Calle : NG La Banda (エネへー・ラ・バンダ) (ティンバ)
すでに解散してしまったが、イラケレやロス・バンバンの若手メンバーを集めて作ったドリーム・バンド。
イラケレのジャズ色が強まり「聴く音楽」になっていく中で、「超絶アレンジのバイラブレがやりたい!」という、ホセ・ルイス・コルテス”エル・トスコ”の意欲が、一番強く溢れているのが、この頃のCDだと思う。
ボーカルはイサック・デルガード、トニー・カラ、ドラムがヒラルド・ペピート、ベースはフェリシアーノ・アランゴ、トランペットはファン・ムンギアに"エル・グレコ"・クレゴ、サックスがヘルマン・ベラスコ。
本当に夢のようなバンドだったなぁ。
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(CD) Mi Linda Habanera : Adalberto Alvarez Y Su Son (ティンバ、ソン)
アダルベルト・アルバレスはキューバ中部のカマグェイ出身だが、わざわざSon揺籃の地といわれる東部のサンティアゴ・デ・クーバでSon14(カトルセ)というバンドを作ったほど、Sonに心酔している。
キューバの音楽家たちは常にSonを心の中に持っていて、それを感じる音楽を作ることを意識しているが、特に彼の演奏にはSonを強く感じるし。
その中でも、このアルバムは現代のSonとも言える一枚で、チャポティン・イ・クニのControlateなども取り上げている。
Thimbaは、やかましくて・・・・・と感じる人でも、アダルベルトのこの作品ならば、抵抗なく受け入れられるのではないだろうか。 |
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(CD) Metallic Velvet : Bamboleo (ティンバ)
ピアニストのラサリート・バルデス(イラケレのチューチョ・バルデスとは無関係)が率いる、人気バンド。
NGをはじめとしたティンバ・バンドのほとんどがマッチョで男臭いイメージを持つのだが、バンボレオはとってもオシャレで、どんなにすごいことをやってても、さらっと爽快(良い意味です)。
設立当初より女性ボーカルを全面に押したて、アイラ・モンピエ、ヴァニラ・ボルジェス、タニア・パントーハ、と多くの有名歌手を生み出している。
タイトルのメタリック・ベルベットは、タニアの歌を聞いた村上龍が、彼女の声を評した言葉。 |
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(DVD) Caliente! (ティンバ)
2001年3月9日にハバナで2万人を集めて行われた伝説の野外ライヴの貴重な記録。
エネヘ・ラ・バンダ、イサック・デルガド、チャランガ・アバネラから分家したチャランガ・フォーエバー、チスパ・イ・ロス・コンプリセスなどが出演。
収録曲
1. Dice Formell (CHARANGA FOREVER) |
2. Mi Mecanica (CHARANGA FOREVER) |
3. De La Puerta Pa Fuera (CHARANGA FOREVER) |
4. El Siglo Que Viene (CHISPAS Y LOS COMPLICES) |
5. Se Van Mis Suenos (CHISPAS Y LOS COMPLICES) |
6. La Vida es un Carnaval (人生はカーニバル) (ISSAC DELGADO) |
7. Luz Viajera (ISSAC DELGADO) |
8. La Sandunguita (ISSAC DELGADO) |
9. Santa Palabra (NG LA BANDA) |
10. El indio (NG LA BANDA) |
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教則本 |
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語 学
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旅の指さし会話帳「キューバ」:滝口 西夏 著
キューバも他のラテン・アメリカ諸国と同様に、スペイン語圏なので、スペイン語が喋れれば、なにも問題はないのだが、やはりキューバならではの方言というのがある。
この本は、スペイン語を基本に、キューバ的な単語や言い方を解説した唯一の本。
キューバ人気質やキューバ人との付き合い方などの解説も興味深い。
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スペイン語表現ハンドブック:高橋 覚二 著
こちらはスペインのスペイン語に関する本。
文章構成法と、日常表現、感情、願望、時間、数量・・・などと、項目別になった表現例が解説されている。単なる解説だけではなく、「あまり使われない」「無作法な感覚がする」など、細かいニュアンスまで書いてあるところが良い。
基本的な文法をマスターした人は、表現の幅を広げることができるし、そうで無い人でも使いやすい、とても便利な本だ。
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旅行情報
はじめに 歴史 通貨と価格 渡航方法 アミーゴ文化 |
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旅行人 第160号 キューバ特集 :松尾よしたか 他 著
2009年時点でのキューバ旅行に関する最新情報が得られる。
ここまで詳しく具体的な情報は、某地球の迷い方などとは比べ物になりません。
キューバに行く人、行きたい人は必携!
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まずはじめに |
キューバは海外の中でも治安が良く、スリ、置き引き、引ったくり、ちょっとした詐欺やたかりなど、ヨーロッパ諸国でも見られる、あたりまえの軽犯罪に注意を払う程度の常識的な行動をしていれば、特に問題の無い国です。
という前提をもとに、あえて言うのですが、キューバは相当変わった国です。
変わっていると言えば、どこの国もそれなりに変わっているのですが、キューバが欧米や、他のラテン諸国、東南アジア、アフリカ諸国などと一番違うのは、政府による統制・規制が旅行者にも直接的な影響をおよぼすことです。
例えば現地通貨とCUCといわれる兌換ペソの二重通貨制度、友人・知人の家に泊まることが規制されている旅行者宿泊制度、気軽に使えないクレジット・カードなど、めんくらうことも多いでしょう。
また、さまざまな制度が頻繁に変わるうえに、それを実施する部署の対応がばらばらだったりして、「去年は大丈夫だったのに、今年はダメ」ということが、平気で起こります。
なぜ、このようなことがアメリカ合衆国から、わずか150kmの国で起こるのか?
それはキューバという国の成り立ちや現状と無関係ではありません。
「へんだ!不便だ!おかしい!」と嘆き、憤るのではなく、その背景を理解して旅にのぞむことによって、より深くキューバを楽しむことができるようになるでしょうし、無用なトラブルを避けることができます。
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キューバの大雑把な歴史 |
キューバは1492年にコロンブスの第一回航海によってヨーロッパ人の襲来を受けることになった。
その後、数十年で原住民は絶滅させられてしまい、スペインの植民地として、カリブ海貿易の本拠地、および砂糖の生産地とされ、そのために多くのアフリカ黒人奴隷がつれてこられた。
キューバをカリブ海の発展途上国と思っている人は多いが、実際は日本が戦国時代の頃から、当時世界最強であったスペイン・ハプスブルグ家によって植民地化され、ヨーロッパ文化の元で育ってきたヨーロッパ文化圏の国である。
1902年に、ホセ・マルティやマキシモ・ゴメスらに率いられた二度の独立戦争によって、キューバは独立国家となる。特にホセ・マルティは国父として国民に敬愛され、ハバナ国際空港や紙幣に、その名や肖像が残されている。
スペインからの独立を果たしたものの、独立戦争の最後に介入してきたアメリカ合衆国によって、独立後もアメリカの傀儡政権による支配のもとで政治・経済・軍事的な介入を受けたキューバは、アメリカの実質的な植民地として、スペイン統治時代よりもひどい環境におかれてしまう。
キューバが本当の独立国家となるのは、1959年のキューバ革命によってである。
独立以前よりも悲惨な状況に抵抗する多くの革命勢力の中から、フィデル・カストロが率いる革命軍が1959年1月1日にバチスタ政権を倒し、ここにキューバの革命政権が誕生する。
革命の英雄であるカミロ・シェン・フエゴスや、チェ・ゲバラは今でもキューバのあちこちに、その肖像画や名前を見ることができる。。
当初の革命政府は共産政権ではなかったが、キューバの農地、観光地、インフラ施設などを独占していたアメリカ企業の資産を接収したことにより、アメリカ合衆国との関係が悪化し、アメリカによる貿易・経済封鎖を受けたキューバ政府は、当時、アメリカと対抗関係にあったソ連(現ロシア)との協力関係に、国の生き残りの道を求めた。
その結果として、キューバは社会共産主義国家となる。
もともとの革命理念である平等と弱者保護が、資本主義よりも社会主義に近い性格だったことも、政府の社会共産主義化には影響している。
これによって、ラテンアメリカ諸国の民族自立や共産化を嫌ったアメリカ合衆国による経済的な弾圧は、一層強化され、今日まで続く経済封鎖と、ソ連邦崩壊による支援の消滅により、1990年以降のキューバは深刻な経済危機にさらされている。
しかし、そのような苦境の中でも、革命の基理念である平等と弱者保護の姿勢は貫かれ、経済的には貧しい中で、先進国と同等以上の医療・教育が無料で提供され、基本的な食料の配給や、就労支援、高齢者・障害者やシングル・マザーの保護といった、独特な政治・社会形態は、資本主義国家とは違う国のありかたとして、世界から高い評価を受けている。
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二重通貨と二重価格 |
キューバは国民が使う現地通貨MN(Moneda Nacional)と、外国人が使用するCUC(セウセと発音)の二種類がある。一時は米ドルが使用できたが、国内での米ドルの流通は自国通貨の相対的な価値低下につながることと、国内で流通する米ドルの確保が困難なために、現在では国内での米ドル使用は禁止されている。
近年、観光開発に力をいれているキューバでは、外貨を確実に国庫に入れるためにも、国内での外貨使用を禁止することは、妥当な措置といえる。
この二重通貨制度とともに、同じ商品やサービスを購入する際にも、外国人とキューバ人では価格が異なるという二重価格制度もおこなわれている。
CUCとMNの両方が使える店(両方の価格が提示されていて、CUC価格のほうが高い)では、外国人はCUCによる価格で支払わなければならない。かりにCUCでなくMNで支払っても、価格自体はCUC価格と等価のMNで支払うことになる。(国民向けのMN価格では買えない)
国民向けの店など、MN価格しか提示していないところでは、外国人でもキューバ人と同じ価格のMNで購入が可能だが、基本的にCUCは使えない(時に、小額のCUCで支払ってMNでお釣を貰うこともできる)。
これを「外国人観光客から外貨を巻き上げている」と短絡的に考えるのは間違い。
キューバは社会共産主義国家で、国民は労働の対価として医療・教育・食品の配給などの行政サービスを受けるかわりに、月収は2000円程度しかもらえない。
これは、超高額の税金を納めて高福祉を受けているというのと同じことだ。
そこに納税をしていない外国人がやってきて、国民と同じ価格で商品やサービスを購入するということは、逆の不公平を生んでしまう。
外国人観光客は労働提供していない分、割高な対価を支払っていると考えるべきだ。
このような二重通貨制度や二重価格制度は、かつての中国でも行われていたが、国民の購買力と外国人の購買力に極端な差がある場合には、自国の市民経済を保護するために妥当かつ有効な措置とされている。
結論を言えば、世界にもめずらしい「貧困層がいない」キューバ社会での、観光コストは安く無い。
他のラテンアメリカ諸国や東南アジアに見られるような、一泊素泊まり500円といった「安宿」は存在しないし、タクシーなどの交通機関も外国人用を使わなければならないので、旅行にかかるコストはヨーロッパ並と考えていたほうが良いだろう。
実際の通貨システムと為替レート
1CUCは1.08米ドルの固定レート。他国の通貨は、その通貨と米ドルの為替レートがスライドされる。
つまり1米ドル=100円の場合には、1CUCは108円プラス手数料(数%)となる。
ただし米ドルからCUCへの両替の場合には、さらに10%の手数料が加算されるので、実質10数%の手数料となり、割高となる。
CUCとMNの交換は、1CUC=24MN
クレジットカードは、VISA、MASTERSが使用可能だが、アメリカ系金融機関が発行したものは使用不可。
CUCへの両替は、空港の両替所や、市内のCADECAという両替所で行っているが、日本円からCUCへの直接両替ができるところは、空港の両替所や大きなCADECAのみ。
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どうやって行くか? |
実際にキューバに行こう!と思って航空券を調べると、「なんで直行便がないの?」とか、「なんでアメリカ経由がないの?」と不思議に思う人も多いみたいだが、直行便はともかく、アメリカからの経由便が無いのは、アメリカ合衆国とキューバの政治的な関係を考えれば理解できるだろう。
実はアメリカ合衆国の不定期航空路もあるのだが、それはキューバ革命移行にアメリカに移住や亡命したキューバ人の、里帰り専用機なので、もちろん我々が乗ることはできない。
現在、一般的なのは、エアー・カナダによるトロント経由ハバナ行きの便だが、トロントでの乗継ぎで一泊が必要。
その他には、メキシコ航空やJALでメキシコ・シティに行き、そこからクバーナ航空でハバナに行く方法がある。
いずれにしても航空便は変更が多いので、信頼できる旅行会社に問い合わせるのが一番だ。
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アミーゴ文化 |
音楽が好き、ダンスに興味がある、ヘミングウェイやゲバラの足跡をたどって、なんとなく・・・・。
キューバをおとづれる理由は人それぞれだが、おとずれた人の多くはキューバの人の温かさに触れて、その虜になってしまうことが多い。
スペインには友人を家に招き入れる時に「ここがあなたの家です」というのが決まり文句がある。
つまり「自分の家と思って遠慮は無用です」という意味なのだが、もともとスペイン人自体がホスピタリティに溢れた性格だったのに加え、カリブ海貿易の中継地として、多くの旅人を受け入れてきた歴史や、革命後の困難な時代を、互いに助け合って乗り越えてきたことなどもあり、他人と身内の垣根が低く、人見知りせずに誰でも歓迎するキューバ人気質、いわゆる「アミーゴ文化」が生まれたのだろう。
たとえば、町を歩いていると、とおりがかりの人に「チーノ!」と声を掛けられる。
チーノはスペイン語で中国人の意味だが、キューバ人は「東洋人だ」くらいの意識で使っていて、特に中国人とか日本人とか考えて言っているわけではないので、いちいち「ノ。ソイ ハポネス」(わたしゃ日本人だよ!)などとムキになって訂正する必要は無い。
時にはベランダから声を掛けられ、「あがっておいで」と家に招かれてコーヒーなどを御馳走してくれることもある。
このように、旅行者にとっては嬉しいアミーゴ文化なのだが、これが悩みの種になるのもキューバを旅した人ならば、誰でも経験することだ。
平均月収が2000円という彼らからしてみれば、旅行社は大金持ち。
コーヒーをいただいて話をするうちに、「子供にミルクを買う金もなくて」といった困窮ぶりを訴えられ、「援助」を求められることもあるし、「一緒に食事をしよう」と言われてCUCショップでの買物につき合わされ、そこでの支払いは全て旅行者、ということもある。
こうなると「タカリじゃないか!」と思って憤りを感じたり、哀しく思ったりする羽目になってしまうのだが、どこまでが純粋な善意で、どこからがタカリ目的なのかが判然としないのだ。
レストランで食事をすることを考えれば、高いものではないし、現地の人と楽しい時間を過ごせるのだから、私は「これも旅の醍醐味」と割り切って楽しむことにしている。
彼らの中にある、「外国の人と触れ合いたい」という純粋な気持ちと、「お金持ちなんだから、ちょっと助けてよ」というちゃっかりした気持ちが自然に出てきた、いかにも人間臭いものだと思えば、特に目くじらを立てることもない。
それでは納得できない人もいるだろうが、そのあたりの判断は個人の価値観の違いだ。
ただ、注意しなければならないのが、確信犯的なタカリ。
これはどこの国でも観光地にたむろしているような連中で、最初から観光客にタカルことを目的にして、外国人を見ると「ヘイ、アミーゴ!」と声をかけたり、つたない日本語や英語で話しかけてくる。
最初から横流しの葉巻(粗悪品がほとんど)を売りつけようとしたり、CUCを高レートでMNに両替してやると言ってくる相手は絶対に相手をしてはいけない。徹底的に無視すること。
その他にも「良いバーやレストランを知っている」という人についていくと、当然支払いは旅行者のオゴリとなる。
中には、遺跡や博物館で、かなり専門的な説明をしてくれるような高学歴のタカリもいる。
もし彼らの手腕を見たいと思うならば、どこかで「No!」と言えるだけの度胸を据えてつきあうことだ。
まぁ、タカラれるといっても食事や酒や食材程度なので、たかが知れている。
これもまた旅の経験、と割り切れる人ならば、一度は引っかかってみるもの一興かも?
どこまでが善意で、どこからがタカリ狙いなのかが分からない、という、いかにもラテン的な胡散臭さを味わってみるのも、意味の無いことではないと思う。
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