3.トゥンバオ(もしくはモントゥーノ)
次にトゥンバオを練習しましょう。
トゥンバオとは、サルサに特徴的なピアノのパターンで、通常は両手のオクターブユニゾンで、
延々と繰り返されるパーカッシブなパターンです。
CMPの方は、Festival de Ritmoのイントロのピアノのパターンを思い出してください。
トゥンバオは一般にモントゥーノと呼ばれていますが、モントゥーノとは「山の、山岳風の」
といった意味で、本来は曲の山場を指す言葉でした。
曲の山場では延々とコーラス(コロ)と歌(カンタ)のアドリブをトゥンバオに乗せて繰り返す
ので、このときの伴奏(トゥンバオ)がモントゥーノと呼ばれるようになったようです。
最も基本的なピアノのトゥンバオは、このようなものです。
基本的なトゥンバオ
お分かりのように、トゥンバオのパターンもクラーベ同様、2小節で1パターンとなっています。
つまり、ラテンの曲の場合には、2小節を1パターンとして、リズムを大きく感じることが大事なん
です。
これを4/4と考えて1小節に4拍で数えると、八分休符があわただしくなり、リズムが走る原因に
なります。
試しにメトロノームを二分音符でテンポ60にセットして(1小節に2回)、このフレーズを練習し
てください。
ピアノが無ければ自分の楽器でもかまいませんし、リズムを取るだけでもいいです。
1小節目の1拍目だけがメトロノームと合いますが、それ以外はすべてメトロノームの裏になります。
自分のリズムではなく、メトロノームのリズムが安定して聞こえるようになるまでやるのが、
この練習のポイントです。
メトロノームが本当のリズムセクションのように聞こえ、一緒に演奏しているように聞こえてくれ
ばOKです。
これはテンポが遅くなるほど難しくなります。このテンポでできるようになったら、もっと遅いテ
ンポや、もっと速いテンポでもやってみましょう。
弾いていて気持ちよくなるまでやるのがポイントですよ。
一見簡単そうですが、やってみると難しいでしょ?
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